名古屋シネマテーク第25回自主制作映画フェスティバル(Dプロ)にて三日間上映!
上映にあたって寄せられたコメント紹介

日々、生活する手から
ていねいに紡ぎだされた数々のアニメーションは、
今の気分がいっぱいつまっています。
それらはきっと、観るひとを
あたたかくユーモラスな気もちにしてくれるでしょう。

林緑子(ANIMATION TAPES)


一コマ一コマはちいさな点にすぎない光たちが線をむすび、
それはいつしかぼくらを包むおおきな世界になる。
アニメーション表現のシンプルな感動に魅せられた9人の作家と
13の作品、 〈名古屋アートアニメーション・ルネサンス〉は
ぼくらの一番ちかくできらきらと輝くちいさな光の集まりだ。
だからこそぼくらの心をもっともやさしく包み込み、
もっとも明るく闇を照らす。

酒井健宏(映像作家/映画研究)


デジタル/ソーシャルの時代に、あえて個人の手触りを残した
短編アニメーション作品が集められている。いくつかの作品には、
現代の若い世代の抱える「個」あるいは「孤」としての姿が色濃く
投影される。この作品群が指し示す先はどうなっていくのだろうか。
2011年は世代を問わず、多くの素晴らしいアニメーション作品が
発表された。 自主制作アニメーションにとって、非常に実り多い年と
いわれるようになるだろう。この地域でもそうしたアニメーションの
隆盛は、うねりとして起きているのだろうか。 いや、足を運ぶ観客やこれを見た次世代の作家たちが一緒になり、新しい運動となるのかもしれない。 名古屋から羽ばたく若き作家たちを旗手にした、これからのルネサンスに期待したい。

吉田雅彦 TAFF(武豊アニメーションフィルムフェスティバル)企画・ディレクター


「閉塞感」を打ち破る必要はない。
その内側で、じっと静かに心を見つめ、寄り添い、笑いもがき、
圧迫された心から染み出したイメージを定着させればよい。
小さな部屋の片隅で生まれた自主制作アニメーションには
自然と万国共通の“生の感情”がこもります。
これは広く世の中に、世界に通じうるものだと思います。
世は大映像時代。
自主制作王に みんななれ!
ルフィとかに 負けるな!!

岡田昭憲(アニメーション作家)

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